食べて治す
病気ではないけれども、どこか体調がすぐれないということはありませんか?そんな時に必要なのは睡眠と栄養です。今回は症状によって体調を整える食べ物についてご紹介いたします。
もはや国民病と言っても良いくらい多くの人が悩まされている肩こりと腰痛。
この多くはストレスや運動不足によって血液の流れが悪くなり疲労物質である乳酸などの老廃物がたまるこ
とで発生します。だから血行を良くするビタミンEが含まれたアーモンド、カボチャ、ゴマを摂ることをお勧めします。同時に抗ストレス効果のあるビタミンCを多く含むイチゴ、ジャガイモ、ブロッコリーなどをしっかり食べてください。
物忘れが気になる人は、記憶物質を増やす「レシチン」を多く含む食品を摂りましょう。卵、大豆、ウニ、ぎんなん等が効果を発揮します。
特に原因もないのに動悸が続くというのは、病気の一歩手前です。不安になると交感神経が興奮し、鼓動が速くなり脈拍や血圧が上昇します。これは脳の興奮が原因です。そこで脳の興奮を抑えるギャバ、グリシン、タウリンを摂取すると不安は改善します。グリシンはホタテガイやエビに多く含まれます。そして、心臓などの循環器系の働きを正常に保つ効果があるカルシウムも摂りましょう。カルシウムは小魚、ヨーグルト、チーズに含まれています。
他にも、根気が続かない慢性疲労には体力を長く維持する低GI食品(食べてからゆっくりと血糖値を上げ、徐々にエネルギー源となる食品)を摂りましょう。玄米、豆類、牛乳、セロリ等が効果的です。集中力が続かない月経前症候群や慢性疲労症候群等には、チロシンを多く含むプロセスチーズやチーズケーキがお勧めです。
このように食品は優れたお薬にもなります。ちょっとした不調であれば、薬に頼らず積極的に食べて治したいものです。