小春日和

コラム2018.11.21

 紅葉もピークを過ぎ、一段と寒さを感じる季節となりました。いよいよ本格的な冬の到来ですね。

 今回は、「小春日和」についてお話いたします。春に小という字がついているので、冬が終わり少しづつ春らしさの感じられるころを思い浮かべてしまいがちですが、旧暦10月の異称で、冬の季語です。旧暦10月は気候が春と似ていますが、春ほどではないため小春と呼ばれています。新暦に直すと毎年若干の変動はありますが、11月中旬から12月中旬の間となります。

つまり、晩秋から冬に季節が移行する時期に、突然まるで春のように穏やかな気候が続く時期を、小春日和というのです。

 

 ここで、私が好きな小春日和を読んだ一句を紹介いたします。

  「小春日や 今日の暮るゝを 惜しみけり」   若林 柾矢

これから冬を迎える前の、貴重な穏やかで温かい日、もっと続いて欲しいという心境が、

良くわかりますね。