梅雨の時期に
コラム2018.06.12
太陽の光が明るく輝いていると、気分も生き生きとしてきますね。逆に梅雨時期のように、曇った日や雨の日が続くと気分も沈みがちになります。これは気分の問題だけではなく、体内で分泌されるメラトニンとセロトニンというホルモンが大きく関与しています。
暗い場所にいると、脳がメラトニンを分泌し始めます。メラトニンには、体温を下げ、眠気をもたらす働きがあります。逆に明るい場所にいると、セロトニンが分泌され、気分を良くします。日照時間の少ない地域、例えば北欧のフィンランドでは、夏は白夜でも冬は数時間しか太陽が昇らない環境ですので、このセレトニンが分泌されにくく、実験ではひと冬の間太陽光に近い照明器具を使用した人々は、それまでの冬よりもずっとハッピーに感じ生き生きと生活できたそうです。また、食べ物では、チョコレートや苺に、セロトニンを作り出す物質であるトリプトファンが含まれており、気分が落ち込んだ時に食べると幸福感が生まれ、人を朗らかにする効果があります。
このセロトニンは、脳の覚醒、自律神経の調節、姿勢を維持する、痛みの抑制、心のバランスを保つといった脳の基本的な働きのすべてに関わっており、活性化させるためには、目覚めたら朝日を十分に浴びる、しっかりと呼吸をしながらウォーキングを行う、スクワットやヨガなどをする、食事の時はしっかりと噛む、朝食をしっかり摂り脳に栄養を与えるなど、体を使った行動とリズム運動が大切です。
梅雨の時期は外出も控えがちになりますが、これらのことを意識して屋内でも体を動かし心身ともにリフレッシュしていきたいですね。