朝食摂ってますか?

コラム2018.06.11

 最近朝食を摂らない若者が増えているようです。面倒くささやダイエットのためというのが最も多い理由です。三食より二食のほうが摂取カロリーが少ないからダイエットになるはずと、計算できる人ほどこう考えるはずです。しかし朝食を抜くと基礎代謝が減るため、3引く1が2にならず、ダイエットにもつながりにくいらしいのです。

  世の中は不公平なもので、同じ量を食べ運動量が同じでも太る人と太らない人がいます。両者の違いは基礎代謝の違いにあると説明されています。つまり安静にしていても息をするだけで消費するカロリーが人によって違うらしいのです。

 人間はじっとしているだけでも100W、運動すれば200W程度の電球に相当する熱量を発していると言われています。それだけ体内で代謝が行われ、カロリーを消費し熱に変えているわけです。つまり、基礎代謝が少ない太った人のほうが発する熱量も少ないということになります。暑い夏に一緒に部屋にいるだけで暑苦しく感じるのは実は見かけだけのことで、痩せで大食いの人のほうが、基礎代謝が多く、部屋の中の温度も上昇させてしまうのです。

 さて、話をダイエットに戻しますと、自分は基礎代謝が多いと思って安心している人でも油断してそのままの生活習慣を続けていますと、やがて基礎代謝も下がり、太る体質に変貌してしまうので安心は禁物です。

 基礎代謝は動かずにじっとしている時に起こる体内のエネルギー生成反応で、朝食を摂ると、消化活動が始まり体内の動きが活発となり、それに伴って基礎代謝が増えることになります。つまり、基礎代謝は無意識のうちに自動的に体内で行われる運動と考えることもできます。さらに朝食を摂ると、午前中に感じるだるさが減って、動きやすくなるため、意識的な運動量も増え、全体の代謝量が増えて太りにくい体質に変化するというわけです。

 朝食を抜いているのに痩せられないのは、基礎代謝が下がっているからで、ダイエットに関していえば朝食はきちんと摂ったほうが良いようです。